~心理解説ノート~ 
ボーダー柄(横縞柄)の心理効果について

人気女性誌『CLASSY』(光文社) に心理解説が掲載になりました
ポイントをまとめておきたいと思います


 
1.ボーダー柄の歴史
2.ボーダー柄が与える印象
3.色との組み合わせの心理効果
4.ボーダーの太さによる心理効果
5.コーディネイトで変わる心理効果



 1.ボーダー柄の歴史

アートセラピーでは、横線は、精神安定を意味します。
ボーダーには、攻撃性を低め、従順さを高める心理効果があると考えられています。 

歴史的には、古くは、水兵服やピエロの衣装などに用いられ、特定の仕事に従事する人の柄というイメージがありましたが、アメリカの国旗やフランスの国旗から自由のイメージが広まりました。

セントジェームス社が、マリンスポーツのウェアや普段着などに活用するようになり、人気が高まり、ココ・シャネルが避暑地でボーダー柄のトップスとパンツを合わせたファッションを披露してからは、ユニセックスな新しい感性として強く印象付き、女性にも大人気となりました。 

日本では、1970年代にも、80年代にも、流行がありましたが、どちらも景気回復が感じられる社会に明るい雰囲気があった時期です。



2.ボーダー柄が与える印象

ボーダー柄の服を女性が着ているときに与える印象は

〇カジュアルでリラックスした印象
〇従順で可愛らしい印象
〇爽やかでスポーティな印象
〇自由でユニセックスな印象
  
 といったメリットがあると同時に、 

〇普段着っぽい 
〇子供っぽい 
〇女性らしさやセクシーさに欠ける 

といったところはマイナスに働いてしまう可能性もあります。



3.色との組み合わせの心理効果

人は、目にする色からも強く影響を受けるので、ボーダー柄と色による組み合わせでも印象が変わってきます。
 
〇ブルー&白:初夏や夏、マリンスポーツをイメージさせる爽やかな印象 
〇レッド&白:ポップで可愛らしさの中にも自己主張を感じられるポジティブな印象
〇イエローやオレンジ&白:明るく活発、ユーモラスな雰囲気もあり、活発な印象 
〇ピンク&白:順順で可愛らしく、優しい雰囲気、可憐な印象 
〇グリーン&白:ユニセックスでのびやか、寛容的な印象 
〇白以外の色:スタイリッシュでオシャレ、新鮮な印象 柄の幅 



4.ボーダーの太さによる心理効果

縞の太さでもだいぶ印象が変わります。

〇太め:子供っぽく、可愛らしい印象 
〇細目:大人っぽく、洗練された印象 
〇いろいろな太さ:個性的でスタイリッシュな印象 
〇首のまわりだけは白い部分がある:明るく清潔感のある印象 組み合わせ



5.コーディネイトで変わる心理効果

コーディネイトする服の組み合わせでも印象が変わります。

〇ジャケットと合わせる:わざとリラックス感を出した印象。仕事もできそう、でも、親しみも持てる
〇パーカーと合わせる:スポーティな印象。一緒にいて楽しい人、相手に気を許しているという印象
〇シャツと合わせる:清潔感、爽やかさ、トラディショナルな印象 
〇タンクトップに持ちいる:自由でキュートな印象