~心理解説ノート~
「あの人苦手」と思うときの心理について
KTS 鹿児島テレビの人気番組「ナマ・イキVOICE」
生放送に出演させていただきました
テーマは、職場の人間関係
感情の起伏が激しく、あたってくるような人との関り方は?
ポイントをまとめておきたいと思います
1.感情の起伏が激しく、感情を平気でぶつけてくる人の心理
2.ふりまわされない受け取り方
3. 感情ではなく、事実だけをたんたんと伝える
1.感情の起伏が激しく、感情を平気でぶつけてくる人の心理
感情の起伏が激しく、感情を平気でぶつけてくる人……
こういう人が職場や身近にいると、エネルギーが吸い取られるようで、仕事以上に疲れたり、気を使ったりしますよね
でも、そのような人も、悪人というわけではなく、全く悪気がないことも多いもの
実は、ただ単に「その人が大人になるまでに身に付いたコミュニケーションスタイル」だったりします。
私たちは、それぞれ、大人になるまでに”こういうときはこうふるまう”というコミュニケーションスタイルがほぼ身について、普段、特に意識することもなく、再現しているんです
イライラをぶちまける人は、イライラをぶちまけるコミュニケーションスタイルが身についている人で、単にそれを無意識に再現しているだけ
優しくて穏やかな人は、優しくて穏やかなコミュニケーションスタイルが身についていて、それを無意識に再現しているだけ
成長とともに身に付いたコミュニケーションスタイルは、変わり難いものでもあります
例えば、決定権のある人や力のある人にはぺこぺこして、後輩や弱い立場の人には威張ったり、人によって態度がコロコロ変わる人もいますよね。また反対に、どんなに偉くなっても、誰にでも同じように丁寧に腰低くかかわる人もいます
それは、どちらがいい悪いという以前に、単にその人に大人になるまでに見についたコミュニケーションスタイルなんです
2.ふりまわされない受け取り方
自分とはコミュニケーションスタイルが合わない人と仕事などで関わる必要があるときは、「苦手!」と思う前に、「ああこれは、この人に大人になるまでに身についたコミュネーションスタイルなんだな」と落ち着いて受け取り、ふりまわされないと決めておくと、ずいぶん楽になります
負の影響を最少に。自分は自分のコミュニケーションスタイルをとりやすくもなります
3. 感情ではなく、事実だけをたんたんと伝える
もし相手が、感情に任せて理不尽な要求をしてきたときには、自分の主張は、感情を入れずに事実だけをオフィシャルにたんたんと伝えるのが効果的です
「今日は私はこの仕事があるので、明後日以降ならできますが」など、感情ではなく、事実だけをたんたんとオフィシャルに伝えます
感情と感情のぶつけ合いはエスカレートしやすいので避けたほうが無難ですし、感情を外して話すと、感情的な相手が入り込む余地を減らすことができます
仕事上の人間関係には、多くの場合「終わり」がきます
それまでの間、できるだけ心地よく過ごせるといいですね