~博物館・美術館見学ノート~

Bunkamura ザ・ミュージアム
『クマのプーさん展』

Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中のBunkamura30周年記念『クマのプーさん展』に行ってきました


2019/2/9(土)~4/14(日) 
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/19_pooh/

1926年にイギリスで生まれた「くまのプーさん」 

物語を書いたのはA.A.ミルン
イラストを描いたのはE.H.シェパード

ミルンの文章とシェパードの挿絵が一体となって生み出される世界を間近にできる展示品が、英国ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館から200点以上展示されています

撮影可能な部屋や動画の上映など楽しい工夫がありました


この展示会で展示されている原画は、作品保護のため、公開後10年は非公開となるそうです

用意されている展示会場では、音声ガイドを聴くことにしています

ミルンが創作した主人公たちの性格描写は「世話やきで几帳面」など、現実の世界にもありそうで子供向けの物語にしては少し複雑です 

その魅力的な性格描写からは、 Tiggerish(楽天的な人をティガーっぽいと表現) Eeyorish(悲観的な人をイーヨーっぽいと表現) といった造語も生まれたそうです

沢山の原画を見ていて、主人公たちの「後ろ姿が多い」ということも印象に残りました

ひと口に後ろ姿といっても、その背中は

寂しそうであったり
幸せそうであったり
優しそうであったり 

シェパードの挿絵は、ミルンのユーモアや控えめな文章が含む感情や文章には書かれてない遊び心にとんだ細部を描き足し、見事な調和を見せています

 いくつもの道具や素材を使い分けて描く、とても高度な技術だそうです

最初から子供だけでなく大人にも受け入れられ、大変な人気となり、児童文学の世界で独自の地位を確立した作品ですが、 その魅力のひとつに、生活の知恵となり優しさとユーモアに溢れた会話文があります 

図録には、沢山の会話文も掲載されていました


購入したポストカード
ミルンの文章とシェパードの挿絵の相互作用の見事さが音になって、耳からも聞こえてくるようです


「そうら、クマくんが二階からおりてきますよ。バタン・バタン、バタン・バタン、頭を階段にぶつけながら、クリストファーロビンのあとについてね」 『クマのプーさん』第1章。E.H.シェパード、鉛筆画。(1926年、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館所蔵)

~覚え書き~

☆1926年にイギリスで生まれた「くまのプーさん」。物語を書いたのはA.A.ミルン。イラストを描いたのはE.H.シェパード

☆イギリスのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館はプーさんの原画を世界最大規模で所蔵

 ☆ミルンが創作した主人公たちの魅力的な性格描写からは造語も生まれている

☆ミルンの文章とシェパードの挿絵は見事に調和し、その技術は高度で、児童文学の世界で独自の地位を確立

~ミュージアムカフェ情報~

Bunkamura ザ・ミュージアムには同建物内に、「ドゥ マゴ パリ」があります


展示会とタイアップしたメニューがおすすめです


期間限定のハニーソースが添えられたフィッシュ&チップスとハニープリン